勝どき界隈(東京都・中央区)
隅田川にかかる、かちどき橋の街灯。
橋にはかちどきばしと書いてあるけれど、漢字で書くと勝鬨橋。読めない、書けない。橋の長さは246m。幅は22m。大きくて存在感のある橋だ。
調べてみると歴史も深く、紆余曲折を経て完成したのは1940年。船が通るときに真ん中が跳ね上がる可動橋だが、1970年を最後に動いていないとのこと。
近くまで行くと、大きさが実感できる。白い街灯がおしゃれ。
橋の脇についているのも同じ形の街灯。
橋の歩道には、小屋がある。昔は運転や見張りに使っていたよう。
石造りなのが古めかしくてかっこいい。
小屋部分の灯りも雰囲気がある。
橋のふもとの資料館の近くの街灯。
大きな川越しの高層ビル群が見えて、なんとなく欧米にいるような感覚になる。
資料館は、行ったときにはやっていなかったんだけど、機会があったら見てみたい。
熱海界隈(静岡県・熱海市)
歴史ある温泉街の筆頭、熱海。
かつては文豪が逗留し執筆にいそしんだ地である風格と、秘宝館などの淫靡さ、そして今は、プリン屋さんに若い人たちが行列する明るさ。楽しみ方をいろいろと持っている場所であるが、とりわけレトロな建物好きにとって堪らない場所であることは間違いない。
くすんだパステルカラーのレトロビルは窓枠の並びもキュート。落ち着いたブルーのポールのお魚の形の街灯は、咲見町一番街。
Welcome!という感じに溢れている、なぎさ中通りのニコニコ街灯。強烈!
なぎさ中通り、通りの中はおとなしめ。
サンビーチ。南国にきた~。
浜町通りは、クラシックな雰囲気。
ここからは通り名不明。
温泉マークが懐かしい竜宮閣前。
なぜか写真ではグリーンに写る灯り。見た目には普通に白色だった。
猫の目のような。
緑のポールが映える。
レトロなビルはくすんだ色味も窓枠もキュート。
灯りがつくとますますレトロな雰囲気が街角に増す。
以上、駅からさくっと歩ける範囲の熱海の街灯のご紹介でした。
戸越界隈(東京都・品川区)
戸越界隈は、個性的な街灯目白押しで、マニアにはたまらない場所だった。
街灯は自由で、そしてアートだ!と確信。
戸越公園駅の駅前では、花咲く街灯。かわいい。ああ、かわいい。
やr
三間通りではグリーンの葉っぱが若々しい。
そしてそして、なんと蛇窪神社の周辺は、白蛇の街灯。もちろん、神社に由来している。この辺りの人たちは、白蛇さまに照らされているのだ。
ゆたか商店街では、マスコットの「Oh君」と「はらちゃま」が、提灯を手にしている。二人の名前は商店街にある大原不動尊にちなんでいるそう。
結構大きいのだ、この子たち。しかも着物やポーズのパターンも複数あって、凝っている。というか凝り過ぎている。
ホッ…とすとりーと、という名もいかしてるし、UFO型の金色の街灯もいかしてる。
トリは戸越銀座。知名度としては一番あると思うけれど、意外や街灯はモダンでスマート。これだけ個性派を見てしまうと、ちょっとおとなしく感じられる。
はあ、また行きたいなあ戸越。
今度行くときには夜、提灯の灯りに照らされてみよう。
銀座界隈(東京都・中央区)
銀座である。泣く子も黙る銀座である。
高級店が消えようが、チープな店が増えようが、銀座は銀座であるし、いつまでもおしゃれをしなきゃ歩けない街であって欲しいもの。
さて街灯。
まずは、警察博物館近くのガス灯。オレンジ色の灯りが優しい。
この足元はレンガ敷きになっていて、傍らにはレンガの碑。さらにはレトロなとんがり屋根のオブジェもあって、明治時代のモダンな銀座にちょとだけ思いを馳せることができる一角だ。
ちなみにとんがり屋根は、なんと「京橋」という橋がかかっていた頃の橋柱だとか。昔はここに川が流れていたのだ。びっくり。
ここからは、現在の銀座。
有楽町マリオンのからくり時計前の背の高い街灯。からくり時計健在で嬉しい。
銀座すずらん通りの街灯は、よくよく見ればアームにもかわいいすずらんの意匠。さりげなくておしゃれ。
並木通り5丁目。灯篭のような形と、海外ブランドのお店のロゴとのギャップが面白い。
みゆき通り。鳳凰が乗っているのは、この通りが明治天皇の行幸に使われたことに由来するそう。ちなみに、銀座みゆき通郵便局の風景印(消印の一種)は、この鳳凰の街灯がモチーフになっている。
並木通り2丁目。ブルーが目を引く美しい街灯。
個性にあふれる銀座の街灯。きっとまだまだあるに違いないけど、今回はここまで。
中野駅界隈(東京都・中野区)
中央線沿線は、個性派街灯の宝庫なのだ。
今回は中野駅周辺で見つけた街灯をご紹介。
中野駅南口。リボンをまとった風の柔らかな雰囲気の街灯は、なかのZEROホールに向かう道すがら。
北口。一番街の街灯は、灯りの白色、書体、提灯が相まって、力強いイメージ。
三番街は、三角。去年撮ったので、まだ2020のフラッグ。
緑の灯り。五番街。
アーム部分の文字がかわいい狸小路。
ふれあいロードはモダンな街灯。
通りの名前は失念。宝くじ売り場そばの丸い街灯。汚れが目立つなり。
大通りにも、丸い街灯があった。こちらの方がアーム部分がおしゃれ。
和を感じる四角い街灯も。
通り毎に違う街灯が見れるので、楽しい中野。ただ、どうにも道幅が狭いのと、電線が多いのと、建物が近いのが気になる。都会だから仕方ないけども。
祖師谷大蔵界隈(東京都・世田谷区)
駅を降りるとすぐにお出迎えしてくれるのは、ウルトラマンの像。シュワッチのポーズではなく仁王立ち。意外と小柄。
そうここは、ウルトラマンの産地。円谷プロダクションが砧にあるのだ。
駅から、いろんな方向に道が伸びているし、どこも人通りも自転車も多いので、どこがメインかはわからないけど、商店街を歩く。
早速、ウルトラマンタロウの街灯。
さすが、シン・ウルトラマンのフラッグを掲げている。
バルタン聖人。敵もいるなんて、あっぱれじゃないか。
デザインした人のセンスが光る街灯の数々は、街灯マニア(わたし)にもウルトラマンマニア(夫)にも熱く訴えてくる。
商店街の端っこでは、ウルトラマンが空を飛んでいた。
電線に引っかからないで、地球の平和を守って欲しい。
商店街のホームページを見ると、駅周辺の3つの商店街を合わせて「ウルトラマン商店街」と言うそう。ウルトラマン愛に満ちていて素晴らしい。
街灯に目がいくようになったわけ
忘れもしない、千葉をドライブしていたときのこと。
確か南房総辺り。びわが名産の場所だ。おみやげのびわをどこで買おうかきょろきょろしたいたときに、ふと気づいたのだ。
道路沿いの街灯がびわの形をしていることに。
この町は、びわの町だよ、と街灯がアピールしているのだ。町の意気が感じられて、胸が熱くなった(うそ)。
同時にけなげさも感じた。だって、どれだけの人がそれに気づくと?
それ以降、上を気にしながら歩くと、個性的な街灯が目につく目につく。
街灯は、町の名産の広告の役目を担っていると同時に、やたら力の入った商店街の熱意を見せる場でもあるのだ。
それに気づいていない人が多いのは、なんとももったいない。
わたしが広めずに誰がやる。
そんな気概は持たずに、面白い街灯を紹介していければと思う。